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浸水コントロール

田中です

 

暴力は何があっても許さない とか

暴漢に襲われてもダメなのか とか

これは よくある論争ですが

 

カヤックのハッチ内への

浸水は1滴も許さない  という論は

やめたほうがいいです。

 

袋入りの菓子を登山に持って行って

山頂で袋がパンパンに膨れた事が

あるでしょう。

 

山中湖など標高が1000m近くあり

完全な水密区画を持ったカヤックを

茅ヶ崎から持って行ったら

膨らみますよ。

 

私は膨らんだカヤックを見た事が

あります。

 

カヤックから「ピュー」とか

「ジュルジュルー」とかいう

音がしている事があるでしょう。

 

それはカヤック内外の気圧変化で

ビス穴などから水や空気を吸ったり

吐いたりしている音です。

 

気圧変化の他に 荒天時パンチング等の

影響でカヤックが変形を繰り返し

ポンピングの様な現象で水を吸い込む

事が有ると、私達は考えています。

 

歪まない船体はピンホールが有っても

浸水は少ないと考えます。

 

浸水はある程度は有るもんです。

 

大切なのは

どんな時に、どの程度の量がどこに入り

その入った水がどう移動すると操船に

悪影響が有るのかを知っている事です。

 

止水 排水 以外にも、浸水を

コントロール下に置く方法は

よく考えれば 沢山有ります。

 

気象予測がことごとく外れ

ひどい海況を漕いだ あげく

着岸に失敗し 浜をころげまわり

やれやれ ひどい目に遭ったと

ハッチ内を検査して

スポンジ2回吸い程度の浸水なら

笑っていて良いんじゃないかな?