· 

YT17 シー・トック・キャリアー

田中です。

YT17の リアデッキに、全面内壁保冷板の入った キャリアーボックスを装備して、保冷板の入ったフタを付ける。

このフタは海上で片手で簡単に開け締めが 出来て、なおかつ、転覆時に浸水しない事。

浸水しても簡単に抜ける事。

再乗艇 時に 破損しない事。

保冷剤と、釣った魚をバンバン入れられる事。

と、釣りの上手なオーナーとの相談で決定したスペックです。

 

オーナーは とてもフットワークの良い方で、何度も工房に足を運んでくれました。

良い人で、相談は楽しかったな。

こういう装備のオプションは難しいんですよ。普通ならやらない方が良い。

僕も半場さんが居ないなら このオプションには、気が乗らない。

失敗する可能性が低く無いのです。

半場さんが 「まあ出来るだろう」と言うからやりましたが、机上の空論の使い勝手で終わらないかが僕の心配事。結局あまり使わないとか、本来の使いみちと違ってしまったとか、そんな結果も僕にとっては失敗の部類です。

さて、作ってみてこれは成功だった  と感じています。

その証拠に、次の受注艇にも、その次の僕の艇にも、このシートックキャリアーは装備される。

この初代シートックキャリアーには、両脇にロッドホルダーが装備され、そのホルダーのフタをロックするショックコードはセルフレスキュー時のパドルホルダーも兼ねる。

パドルフロートは背もたれも兼ねる。

パドルフロートのリーシュコードの長さは適正な長さにすれば、レスキュー時にパドルを固定しやすい機能も兼ねる。

この兼ねる、兼ねる、という「兼用するデザイン」は僕の得意分野です。

やって良かったな、このオプション。

オーナーは今はセーリングの練習中。自信がついたらこの装備でトローリングをするのかな。

 

命名、YT17 ランナバウト・ストーマー タイプ・シートック・キャリアー・トローリング・セイラー。

か〜っこ良い!