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出艇、着岸

シーカヤックを持って出かけて、見えた海岸から気軽に出艇して

いろいろ経験して、満足して帰りたい。

それを 繰り返したい。

 

聞こえは良いですが、実際にやると 胸が苦しくなるほどの緊張を伴います。

帰って来てから気づくと 乗っている間ずっと腹の奥がふるえていた事もありました。

嫌な予感がしないことは無いと言って良いので、その予感をふりきっての出艇となります。

迷子になることも多くて、30歳過ぎてからも海上で泣いたことがありました。

それでも、また行きたいなと思うのには条件があります。

 

愛艇は乗り心地が良いこと、

着岸でカヤックを壊さないこと。

 

着岸が出来ることが、やっかいな離岸をこなす条件でもあります。

向かい風向かい波の離岸失敗から出戻りの着岸失敗、カヤック破損、

は嫌なパターンであり、よくあるパターンでもあるのです。

せっかく苦労して出艇しても帰りの着岸はもっと難しい。

それを考えない様にしながらのカヤッキングで、愛艇の乗り心地がいまひとつだったら、

私ならひどくがっかりします。

ふかふかのソファーの様なシートを好んで使用しています。

ほんのひととき、沖を漕いでいる間だけでもリラックスしたい。

波風が多少強くてもリラックスしたいものです。

帰りは着岸のことで胸いっぱいの不安を持って漕いで、

しかも あれれ?出艇した浜が分からない?っていうときに

お尻が痛いのは泣けてきます。